新地開拓 ノコギリ5連発 秦野市
この長く重苦しい梅雨もそろそろあけるか。
雨の合間に、ミンミンゼミやアブラゼミが鳴きはじめた。
採集で入り込む林の中は、梅雨空のせいもあってか思いのほか暗い。
そして年齢を重ねたせいか、なかなか暗さに目が慣れて行かない。
これまで昼間や早朝の採集では、懐中電灯をあまりあてにしなかったが、最近は懐中電灯頼みである。
電気店、ホームセンターなどを回り、採集に適した懐中電灯を購入することができた。

・明るさは450lm(ルーメン)、照射距離、約222m。
同価格のものでは、200lmで照射距離は100mを越える程度が普通だった。
・スライドフォーカス。
フォーカスの方法には、ヘッド部分を回すタイプが多く、作業に両手を必要とするが、持ったまま片手で伸縮させてのフォーカス変更が可能だ。
フォーカスすると非常に明るい。単4電池3本直列のためだろう。
・単4乾電池3本使用の小型で片手におさまる大きさがよい。そして落下防止にストラップがついている。
※連続使用時間がHighモードの時には1時間と短いので、充電式乾電池を使用し、予備電池を携行するなどの対策をしたい。
この懐中電灯が、この日の暗い場所での採集活動の大きく役に立っこととなった。
さて、念願の懐中電灯を購入した後、この日は時間もあまりないので、いつもの「大ツリー North」や「林駐奥」(個人的呼称)などの秦野市のポイントへ向かうつもりだった。
お店に寄ったため、初めてのルートでポイントへ向かうが、それが今回の新ポイント発見につながることになる。
車を運転しながら周りの林の葉の様子や木のかたちを見ていると、クヌギやコナラが多いように思える。
時間も無いので先へ急ぎたいところだが、できれば目の前にある林もチェックしたい。
ちょうど脇道があったのでハンドルを切って入ると、すぐに駐車スペースを発見。
誘われるようにしてそこへ迷わず停車した次第である。
■日時:2020年7月27日(月)17時
■場所:神奈川県秦野市 「いろはの丘」(※個人的呼称)

車を停めてすぐに林に足を踏み入れたが、足元は枯葉や腐葉土でふかふかじめじめしている。
ヤマビル襲来エリアの可能性もあるので、長靴にはき替えて再入林。
しばらく足もとにヤマビルがのぼってこないか確認しながら進むが、どうやらここにはヤマビルはいないようだ。
ここは丘陵地帯であり、下の方からは川の水が流れる音が聞こえる。
コナラとクヌギ、場所によっては竹が生えるが、採集者などの人が踏み入った気配はあまり感じられない。
しばらくキック採集を試みるが反応なし。
急きょ見つけた場所で採集できるほど甘くはないか・・・
数十メートル進んだところに、根元から二分かれしたよさげなクヌギを発見。

根元のほうが爆裂している。
手前から近づくと、いい感じで樹皮めくれが起こっている。
しかも、他の採集者にめくり取られたような形跡がない。

下の方から覗くと、カナブン、そして隠れるノコ。

うまくめくれた樹皮の裏に隠れている。

ノコ♂小歯。(キバ)
※写真左には、ハエがいい感じでこちらに向かって飛んできている。
奥側の樹皮めくれに、ノコ♂らしきやつがライトに照らされて隠れて行く。

ノコ♂大歯。
大きくはないが、今シーズン初めて生きた大歯を採集することができた。
この二分かれクヌギの裏側に回ると、こちらもなかなかの樹皮めくれ。

採集者がついついめくりたくなる樹皮がそのまま残っている。
あきらかにノコ♂と思われる個体が、樹皮裏にに頭を突っ込んでいる。

採集後の写真はないが、ノコ大歯だった。
樹皮めくれの隙間を覗くと・・・

カミキリムシ 待機中・・・
さらに・・・

コクワらしき個体が、樹液に頭を突っ込む。(採集せず)
他の樹皮裏には・・・

コクワ♂ ピンぼけ失礼。
樹皮の裏側は、なかなかの虫たち天国になっていた。
しかしここ、やたらとクワガタとカブトの残骸が多い。

ノコヘッド、カブヘッド、そしてコクワヘッドと羽の残骸。
ノコ5匹ぐらい、カブトも♂♀合わせて5匹ぐらい、そしてコクワも
ノコはどれも大歯で結構立派である。
1年以上前のものと思われる。(残骸の目が白いし、ボロボロである)
近くにカラスらしき羽も落ちていたので、カラスもこの樹にカブクワが多いのを知っているのだろう。
樹上にはカナブンらしき群れ(地上5mほど)

やがてスズメバチらしき個体がやって来た。

結局、この樹だけでノコギリ♂三匹を採集。(大歯2 小歯1)
さらに奥へと進むと、5,6本に枝分かれした樹を発見。

根元を丹念に調べると、くぼみにノコ大歯が居座っていた。(ピントが樹のほうに合ってしまった・・・)

お尻をくぼみの奥に突っ込み、大あごをこちらに向けていた。
さらに他の入り口の狭い洞にも、ノコ大歯が居座っている。

分かるだろうか?
ライトで照らすと、奥へと退いて行く。
棒でかき出す。

無傷のノコ大歯。なかなかいい赤い色をしている。
この樹では、ノコ♂大歯を二匹採集。
さらに奥へと進むと、いくつか興味深い樹がある。

根元に大きな洞があり、入口がいくつも分かれている。
こんなところにオオクワガタがいるのだろうかと想像する。
根元から7,8本に分かれた樹。

別れた隙間にクワガタがいそう。
しかしそこには・・・

スズメバチ・・・
ここでもいきなり地面に穴

アナグマか?
ここでタイムアップ。
急きょ踏み入れた林で予想外に採集することができた。
この辺りにはまだ、樹がありそうなので、開発の余地、十分にありである。
私が把握している限りでは、なかなか満足のいく採集ポイントの発見となった。
<このポイントの特徴>
・丘陵地帯であるば、本格的な丹沢とは隔てられており、ヤマビルはいないと思われる。
・丘陵の下の方には川が流れていて、水分、湿度的には高い。そしてやたらと蚊が多かった。
・採集者を含めて人が踏み入っている形跡は少なく、周辺地域の開発が期待される。
・今回確認できた個体はなぜか♂ばかりであり、ノコは大歯とはいえ、どれもやや小ぶりである。
【本日の採集結果】

ノコギリ ♂ 5(大歯4、小歯1) ♀ 0
※大歯とはいえ、どれも小ぶりである。
コクワ ♂を3匹ほど確認したのみで採集せず。
フォーカス調整できる強力な懐中電灯を手に入れ、採集活動の効率が上がった。
ヤマビルがいないと思われる良好なポイントが発見できたし、周辺地域も開発していきたい。
それほど山奥ではなく、アクセスもよく、駐車スペースもあり、入林しやすい。
しかし、人に荒らされておらず、手付かずのままで残っている穴場である。
起伏があり、近くに川も流れているようで、原始的な雰囲気を感じる。
雰囲気よし、アクセスよし、駐車スペース有り、採集率よし、採集形跡なし、ヤマビルなしで、まさに穴場である。
これまで採集成果が思わしくなかったため、少々遠征も考えていたが、今後はこの辺りから開拓していくのがよいと思われる。
カブト、クワガタの残骸の数から、幼虫生育環境も充実しているようである。
梅雨が明けてから、カブトの出現は必須だろうし、ノコを中心としたクワガタの成果が楽しみである。
雨の合間に、ミンミンゼミやアブラゼミが鳴きはじめた。
採集で入り込む林の中は、梅雨空のせいもあってか思いのほか暗い。
そして年齢を重ねたせいか、なかなか暗さに目が慣れて行かない。
これまで昼間や早朝の採集では、懐中電灯をあまりあてにしなかったが、最近は懐中電灯頼みである。
電気店、ホームセンターなどを回り、採集に適した懐中電灯を購入することができた。

・明るさは450lm(ルーメン)、照射距離、約222m。
同価格のものでは、200lmで照射距離は100mを越える程度が普通だった。
・スライドフォーカス。
フォーカスの方法には、ヘッド部分を回すタイプが多く、作業に両手を必要とするが、持ったまま片手で伸縮させてのフォーカス変更が可能だ。
フォーカスすると非常に明るい。単4電池3本直列のためだろう。
・単4乾電池3本使用の小型で片手におさまる大きさがよい。そして落下防止にストラップがついている。
※連続使用時間がHighモードの時には1時間と短いので、充電式乾電池を使用し、予備電池を携行するなどの対策をしたい。
この懐中電灯が、この日の暗い場所での採集活動の大きく役に立っこととなった。
さて、念願の懐中電灯を購入した後、この日は時間もあまりないので、いつもの「大ツリー North」や「林駐奥」(個人的呼称)などの秦野市のポイントへ向かうつもりだった。
お店に寄ったため、初めてのルートでポイントへ向かうが、それが今回の新ポイント発見につながることになる。
車を運転しながら周りの林の葉の様子や木のかたちを見ていると、クヌギやコナラが多いように思える。
時間も無いので先へ急ぎたいところだが、できれば目の前にある林もチェックしたい。
ちょうど脇道があったのでハンドルを切って入ると、すぐに駐車スペースを発見。
誘われるようにしてそこへ迷わず停車した次第である。
■日時:2020年7月27日(月)17時
■場所:神奈川県秦野市 「いろはの丘」(※個人的呼称)

車を停めてすぐに林に足を踏み入れたが、足元は枯葉や腐葉土でふかふかじめじめしている。
ヤマビル襲来エリアの可能性もあるので、長靴にはき替えて再入林。
しばらく足もとにヤマビルがのぼってこないか確認しながら進むが、どうやらここにはヤマビルはいないようだ。
ここは丘陵地帯であり、下の方からは川の水が流れる音が聞こえる。
コナラとクヌギ、場所によっては竹が生えるが、採集者などの人が踏み入った気配はあまり感じられない。
しばらくキック採集を試みるが反応なし。
急きょ見つけた場所で採集できるほど甘くはないか・・・
数十メートル進んだところに、根元から二分かれしたよさげなクヌギを発見。

根元のほうが爆裂している。
手前から近づくと、いい感じで樹皮めくれが起こっている。
しかも、他の採集者にめくり取られたような形跡がない。

下の方から覗くと、カナブン、そして隠れるノコ。

うまくめくれた樹皮の裏に隠れている。

ノコ♂小歯。(キバ)
※写真左には、ハエがいい感じでこちらに向かって飛んできている。
奥側の樹皮めくれに、ノコ♂らしきやつがライトに照らされて隠れて行く。

ノコ♂大歯。
大きくはないが、今シーズン初めて生きた大歯を採集することができた。
この二分かれクヌギの裏側に回ると、こちらもなかなかの樹皮めくれ。

採集者がついついめくりたくなる樹皮がそのまま残っている。
あきらかにノコ♂と思われる個体が、樹皮裏にに頭を突っ込んでいる。

採集後の写真はないが、ノコ大歯だった。
樹皮めくれの隙間を覗くと・・・

カミキリムシ 待機中・・・
さらに・・・

コクワらしき個体が、樹液に頭を突っ込む。(採集せず)
他の樹皮裏には・・・

コクワ♂ ピンぼけ失礼。
樹皮の裏側は、なかなかの虫たち天国になっていた。
しかしここ、やたらとクワガタとカブトの残骸が多い。

ノコヘッド、カブヘッド、そしてコクワヘッドと羽の残骸。
ノコ5匹ぐらい、カブトも♂♀合わせて5匹ぐらい、そしてコクワも
ノコはどれも大歯で結構立派である。
1年以上前のものと思われる。(残骸の目が白いし、ボロボロである)
近くにカラスらしき羽も落ちていたので、カラスもこの樹にカブクワが多いのを知っているのだろう。
樹上にはカナブンらしき群れ(地上5mほど)

やがてスズメバチらしき個体がやって来た。

結局、この樹だけでノコギリ♂三匹を採集。(大歯2 小歯1)
さらに奥へと進むと、5,6本に枝分かれした樹を発見。

根元を丹念に調べると、くぼみにノコ大歯が居座っていた。(ピントが樹のほうに合ってしまった・・・)

お尻をくぼみの奥に突っ込み、大あごをこちらに向けていた。
さらに他の入り口の狭い洞にも、ノコ大歯が居座っている。

分かるだろうか?
ライトで照らすと、奥へと退いて行く。
棒でかき出す。

無傷のノコ大歯。なかなかいい赤い色をしている。
この樹では、ノコ♂大歯を二匹採集。
さらに奥へと進むと、いくつか興味深い樹がある。

根元に大きな洞があり、入口がいくつも分かれている。
こんなところにオオクワガタがいるのだろうかと想像する。
根元から7,8本に分かれた樹。

別れた隙間にクワガタがいそう。
しかしそこには・・・

スズメバチ・・・
ここでもいきなり地面に穴

アナグマか?
ここでタイムアップ。
急きょ踏み入れた林で予想外に採集することができた。
この辺りにはまだ、樹がありそうなので、開発の余地、十分にありである。
私が把握している限りでは、なかなか満足のいく採集ポイントの発見となった。
<このポイントの特徴>
・丘陵地帯であるば、本格的な丹沢とは隔てられており、ヤマビルはいないと思われる。
・丘陵の下の方には川が流れていて、水分、湿度的には高い。そしてやたらと蚊が多かった。
・採集者を含めて人が踏み入っている形跡は少なく、周辺地域の開発が期待される。
・今回確認できた個体はなぜか♂ばかりであり、ノコは大歯とはいえ、どれもやや小ぶりである。
【本日の採集結果】

ノコギリ ♂ 5(大歯4、小歯1) ♀ 0
※大歯とはいえ、どれも小ぶりである。
コクワ ♂を3匹ほど確認したのみで採集せず。
フォーカス調整できる強力な懐中電灯を手に入れ、採集活動の効率が上がった。
ヤマビルがいないと思われる良好なポイントが発見できたし、周辺地域も開発していきたい。
それほど山奥ではなく、アクセスもよく、駐車スペースもあり、入林しやすい。
しかし、人に荒らされておらず、手付かずのままで残っている穴場である。
起伏があり、近くに川も流れているようで、原始的な雰囲気を感じる。
雰囲気よし、アクセスよし、駐車スペース有り、採集率よし、採集形跡なし、ヤマビルなしで、まさに穴場である。
これまで採集成果が思わしくなかったため、少々遠征も考えていたが、今後はこの辺りから開拓していくのがよいと思われる。
カブト、クワガタの残骸の数から、幼虫生育環境も充実しているようである。
梅雨が明けてから、カブトの出現は必須だろうし、ノコを中心としたクワガタの成果が楽しみである。
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