クワガタ採集 番外編 2020年夏 伊勢原市 秦野市

今年の梅雨は長く、そして雰囲気が重い。
そして、ここのところまで採集に繰り出すのが困難だ。
採集に行かずとも、外出すれば樹々を何となくチェックし、時間のある時に本チェックをしたいところ。
今シーズンの採集の実情は思わしくない状態だが、ここで少し振り返ってみたい。

≪伊勢原市、秦野市の採集ポイントの様子≫
伊勢原市、秦野市は1200mを越える大山をのぞみ、国道246や東名高速の北側は丘陵もしくは山岳地帯になっている。
平地の宅地から山の斜面までの距離が近い。
平地の宅地と本格的な山の斜面の間に、クワガタ、カブトの採集に適した樹々が存在している。
しかし、このエリアはすでにヤマビル襲来エリアでもある。
したがって、ヤマビル対策をせずに入山することは無謀であるとともに、ヤマビルのために敬遠されていることも考えられるため、穴場が残されていることも十分考えられる。
ただ、丘陵部が多いため、水分、湿気が少なく、鬱蒼とした藪に覆われているというよりは、低い下草がある程度生えている状態である。
水分、湿度が原因なのか、平地の田畑に近いポイントに比べて、樹の数こそ多いが、樹液の出がよいとは言えないし、ボクトウガやカミキリムシの幼虫(テッポウムシ)に食害されて、爆裂しているような樹はめったに見られない。
つまり、匂わないのである。
あの樹液が発酵して周辺に広がる甘臭い匂いが漂ってこないのだ。
樹液が出ているだけでなく、白く変色し、人間でも虫たちが集まっていることが分かる香りを感じることは、この地域ではほとんどない。
余談であるが、平地の下草が豊富な林には、多様な植物と多様な虫などの生き物が見られ、肌がかぶれたり、虫に刺されることが多い。
例えば、ウルシ、ヌルデなどの肌がかぶれる植物が多く生え、多種類の蛾、数種類のスズメバチ、クモノ類やナメクジ、ムカデなどを好ポイントでは必ずと言ってよいほどよく目にする。
しかし、丘陵部の林では、下草に進路を阻まれるようなことは少なく、時より蚊の襲来に合う程度であり、問題はやはりヤマビルである。
そして、採集個体の大きさの平均が小さめであり、一本の樹から採集できる数も少ない。
これは、産卵場所や幼虫の生育環境が十分に整っていないことが考えられる。
やはり、広域にわたる安定した幼虫の生育環境が、成虫個体の数や大きさに関係するようである。

[チェックした樹 その1]
UQの巨木(裏面).jpg
■場所:秦野市 南エリア
 店舗などが並ぶ通りからさほど遠くないところに、風格のある樹を発見した。
 太さは十分であり、表面には大きな洞がある。
 UQの巨木(表面).jpg
 しかし、このように地面近くにある洞は、内部が乾燥してボロボロになっているだけだったり、カマドウマなどの住み家になっているだけの場合が多い。
 ハイシーズンには、何かしら採集できる可能性はあるが、通うほどではなさそう。
 しかし、この樹がある地域には、ほかにもチェックしておきたい林があり、採集実績もあるようで、ポテンシャルはある程度あるようである。

[チェックした樹 その2]
■場所:伊勢原市 AHロード
このポイントは、数は少ないがカブト、コクワ、そしてノコギリの採集実績がある。
可能性のある樹は、かなり間隔を空けて数本あるが、一本一本の間隔が広いため、チェックして回るには苦労する。
AHロード.jpg
今回は、カナブンを数匹確認しただけで、クワガタの姿は見られなかった。
最盛期には、ノコギリを確認できる可能性があるが、人目につくため、早朝のチェックが必須である。
成果はあまり期待できず、自然散策をしながら軽くチェックしてまわるのがこのポイントに適した採集スタイルと言える。

[チェックした樹 その3]
■場所:伊勢原市 G.Y.P

 ここは有望そうな樹が多くありそうだと以前から目をつけていたポイントである。
 足を踏み入れにくい藪もあるため、本格的に入ればある程度は採集できそうである。
 めぼしい樹の根元近くの小さな洞からノコギリ♀を採集。
 あまりにも小さいため、コクワ♀かと思うほどだった。
 同じ洞を丹念に奥の方まで探すと、やはりノコギリ♂(中歯)がいた。
Gpark.jpg
 ノコギリはつがい採集率がミヤマに並んで高い。
 小さいうえ、つがいであったため、このポイントの今後の子孫のためにも採集せず。

 少し離れた樹でキック採集をこころみる。
 斜面下、藪の中に少し大きな個体が落ちたようであるが、確認できず。
 道側に落ちた個体を確認。
 DSC_0551_20200723130601.jpg
 ノコギリ♂(小歯)
 先ほどの中歯といい、この小歯といい、ここでも大歯にであうことはできない。
 すでにノコギリの最盛期は迎えているので、これらがアベレージサイズと思われる。


[チェックした樹 その4]
■場所:秦野市 林駐奥

 ここは前述したように、山の斜面に向かう丘陵ポイントであり、ヤマビル出現のポイントである。
 下草が無い場所もあるが、ポイント内は少々日が当たりづらい暗めである。
 無収穫だった時、樹の上にある虫を発見した。
 林駐奥のナナフシ(幼虫)その1.jpg
 ナナフシの幼虫である。(全長2㎝ほど)
 雨の降るなかであったが、少しずつ樹を上って行った。

 日の光が届きにくく、湿度の高い場所にはキノコがよく生える。
 真っ白だったり、鮮やかな赤い色だったり、まるみをおびたオレンジ色だったりとどれも毒々しい。
 林駐奥のキノコ・・・.jpg

 このポイントでは、必ずと言っていいほどクワガタに出くわすことのできる樹がある。
 好ポイントであれば、必ず一本、そういう樹があり、無採集、無確認で帰宅しなくて済むことになる。
 三本クヌギの真ん中の洞の上部には、この日も隙間に入り込むコクワ♂がいた。
 林駐奥のコクワ(7/22).jpg
 わずか一匹だったので、今回は採集はしなかった。
 同じ洞には紛らわしくゴキブリもいたが、ゴキブリがいるところにクワガタ出現率が高いことは悲しきながら現実のようである。

 長いとはいえ、もうすぐ梅雨が明ける。
 この梅雨の期間にじっとしていたクワガタやカブトと、同じくじっとしていた人間が頻繁に出くわす時がもうすぐ来るかと期待している。
 採集個体が小さく少ない丘陵ポイントより、平地ポイントを探すのであれば、伊勢原市、秦野市地域よりも、中井町、大井町の地域がよいのかもしれない。
 いまだ未採集だが、ミヤマは山北町、厚木市山間部、清川村方面、またはダム湖周辺といううわさがある。
 このあたりは多様な環境に恵まれているが、人口密度が多いためか、いまだ安定した量を採集できるポイントに巡り合っていないのが現状である。

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この記事へのコメント

伊勢原市民
2020年07月24日 17:38
伊勢原にもノコギリがいるのですね。
なかなかクワガタがいる木を見つけることができずに苦労しています。
カブトムシでもよいので捕まえたいと思っています。
また報告をお願いします。
伊勢原庶民
2020年07月24日 17:43
伊勢原にもノコギリがいるんですね。
なかなか見つけられません。
また報告してください。
楽しみにしています。
角ガエル
2020年07月24日 21:49
伊勢原市民さん
コメントをありがとうございます。
私もこの地域に来て、思いのほか採集できる樹を見つけるのに苦労しました。
クヌギが集まるところを丁寧に見て回ると、少数ですが捕まえることはできると思います。
応援しています。
角ガエル
2020年07月24日 23:40
伊勢原庶民さん
コメントいただき、ありがとうございます。
この地域は思いのほかノコギリ率が高いようです。
ただし、小ぶりがほとんどです。
また、可能な限り報告しますね。